フォーシーズンの考え方はどのように生まれたのか
イエローベース・ブルーべースの起源に引き続き、本日はフォーシーズンの考え方の起源についておはなししたいと思います。今回もまた硬めの内容ですので、もう少し楽しい色のおはなしを……という方は、ぜひ季節を彩る色のおはなしを覗いてみてくださいね。
1.「春・夏・秋・冬」四季に分ける分類法
パーソナルカラー診断にはいくつもの分類法があります。数あるパーソナルカラーの分類法の中でもよく知られているのが四季の名前(春・夏・秋・冬)のついた分類法です。アパレルやコスメ各社の通販サイトでも、「イエベ・春」「イエベ・秋」「ブルべ・夏」「ブルべ・冬」というフレーズを当たり前のように目にする今日この頃。このように日常の一部となったフォーシーズン分類はいったいどこからやってきたのか。その原点を覗いてみましょう。
2.ヨハネス・イッテンの色彩論
ヨハネス・イッテン(1888年~1967年)はスイス生まれの芸術家であり、美術と建築に関する総合的な教育を行っていた美術学校バウハウスで教鞭をとっていた教育者でもありました。
イッテンは著書の中で、「自然界の四季の中にすべての色彩の源があり、調和があり、その意味するものを深く観察しなければならない」と説いています。また、「個人が選択する色には主観的な特性があり、その特性は内面を導き出すものであると同時に、その人の外見的特長や性格と一致する」という考えを提唱しました。(参考文献:トミヤママチコ「はじめてのパーソナルカラー」)
パーソナルカラーのフォーシーズン分類法の原点がここにある、と言えそうです。
3.パーソナルカラーの目指すべき世界
イッテンは好きな色と似合う色は訓練と学習によって一致できるとも言い、それを「主観色」と呼びました。
好きな色と似合う色が一致する。これほど望ましいことはありません。お似合いになる色が、その方の好きな色になるようなご提案ができるか否か。そこはカラーコンサルタントが診断を通して目指すべき世界とも言えるかもしれません。
2回に渡りお届けしたパーソナルカラーの起源、色彩調和論のおはなしはいかがでしたでしょうか。少し難しかったかもしれませんね。
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